建築家のプラン作りは人其々で違います。
私は室内空間のイメージが先にあって、それらを繋ぎ合わせ全体を作ることが多いです。
部屋でのシーンが目に浮かんでくるんです。
こういう作り方は女性に多いと思うのですが、長所は使い勝手の良いきめ細かいプランになること、短所は既成概念に囚われがちで、全体的なまとまりに欠け、外観のデザインが整理され辛いこと。
両方の視点からプランを作り、繰り返すようにしています。
(それでも偏るんですよね~)
設計を建築家に依頼する時は、過去の物件を見て、デザイン・プラン・建築への取組み方が自分の価値観に合うか、また建築家の性格・設計の進め方を確認した方が良いです。
無理して進めても、良い建物はできません。
私の場合、価値観が合わず断られても、全然気にならないので、取り合えず会って話を聞くようにしています。
ラフプランをいくつか作りました。
カーポート2台(内1台は来客用)、家庭菜園が出来る庭を確保するため、南側のオープンスペースがまとまっていります。
そのため、建物は敷地の奥にコンパクトに配置することに。
建物の形状を工夫する余裕がある広めの敷地では、アプローチテラス・ガーデン・中庭や通り庭・坪庭など色々な性質のオープンスペースを検討することができます。
来客者や通りを行く人に積極的にアピールする庭。
洗濯物干やゴミスペースなど人目に付かないよう工夫したいサービスヤード。
お勧めなのは坪庭。
和風・洋風問わず、一つの小宇宙を作れて楽しいですよ。
今回はルーフテラスを工夫したいと思います。
黄色は公的空間(居間・客間など)、赤は私的空間(個室・収納スペースなど)、薄緑は共通(玄関・廊下など)、水色は設備(浴室・便所など)。
庭やバルコニーは黄緑色、車は青。
3階の吹抜は将来子供室2に増築します。


これはルーフバルコニーを居間・食堂・浴室で取り囲んだ案で、バルコニーが第2の居間のような空間になり楽しそう。
3階は全ての部屋に光が入ります。
ただし、東を建物で塞がれるので、2階部分で少し暗そうだし、浴室のプライバシー確保が難しい。
平面的に歪なので、可変性に乏しいです。
1階は洋室と台所をオープンにする要望があり、洋室を中央に置くと、動線がシンプルになります。
南に和室が配置されるため、洋室の明るさが不満。


これは南東に縦長のルーフバルコニーがあり、居間・食堂・浴室が面します。
居間・食堂・バルコニーが一体となり、とても広く感じるでしょう。
浴室のプライバシーも工夫次第で確保できます。
ただバルコニーの奥行きが浅いので、テーブルを皆で囲むのは無理かな。
3階全ての部屋に光が入りますが、午後から暗そう。
間口が狭いので、可変性が少し乏しいです。
1階は南に洋室が配置される点は良いのですが、間口が狭く少し窮屈。
庭が狭いので家庭菜園は難しいかも。


このルーフバルコニーは一般的な位置にあります。南に奥行きが適度にあるので、明るくて使い勝手がよいでしょう。
居間と浴室が面し、浴室のプライバシーは確保されます。
採光が南面中心なので、南の部屋は1日明るいですが、北側の部屋は暗いです。
一般に設備空間を北に配置しますが、バルコニー・居間と一体になった食堂・台所を配置。
3階では寝室・書斎を。
全ての部屋が明るいのは理想ですが、メリハリを付け、最も魅力的な場所を作るのも良いですよ。
北からの光は均一で、アトリエや書斎に向くと言われています。
寝室や書斎に南の直射日光は必要ないと割り切った案。
平面がほぼ正方形なので、廊下が少なく、可変性に富んでいます。
1階は洋室の間口を広めました。
ただ、1・2階で水廻りの位置が違うので、設備配管が長くなりコストや音の点でマイナス。
どのプランにも長所と短所がありますが、どれが我が家のスタイルに合うのかな?
画像提供:ivory

この記事へのコメント